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| 英語教育研究9 |
5. 人間の精神状態は時とともにうつろいやすく、一人の人間の中にも多くの人格が潜んでいる。また、受けたサジェスチョンへの対処のありようは一人一人すべて異なる。つまり、人間は、個人としても集団としても精神的にダイナミックかつ多様である。 6. また、人間には、望まないサジェスチョンを拒絶してその影響力を遮断する防御システムが存在する。これを「サジェスティブ障壁」と呼び、3種類に分類される。これらは、1)論理的整合性を確保するため非論理性を排除する論理障壁、2)道徳規範に照らして非道徳を排除する道徳障壁、3)感情の安定を確保するため直感的に情報を排除する感情障壁である。サジェスティブ障壁の高さや状態もまた多様で、個人差があり、精神状態の変化につれて常に変化し続けている。 7. にもかかわらず、サジェスチョンには、与えられ方によって受け入れられやすさの一般的傾向がある。たとえば、1)権威ある情報源からのサジェスチョンは受け入れられやすい。2)情報の出し手と受け手の信頼関係が強ければサジェスチョンは受け入れられやすい。3)精神的にリラックスして攻撃性・防御性の度合いが低いほどサジェスチョンは受け入れられやすい。 8. 人間の行動は、意識と周辺意識(paraconscious)の連携からなりたっている。周辺意識とは、意識(conscious)と平行して(para-)存在・活動する、意識以外の全ての精神活動領域のことと定義され、意識の無い状態である無意識、意識の下部に置かれる潜在意識とは概念的に異なる。周辺意識は、ふだん意識されていないが常に外部からのサジェスチョンにさらされている領域であり、多くの場合感情はここで起こる。また人間の感覚器がとらえたすべての情報の記憶が長期記憶として保持される広大な領域でもある。周辺意識は、常に意識と情報交換を行い、意識上の精神活動の材料を提供する。意識上なされた判断と自己認識されるものも、実際は周辺意識の情報に影響されている場合が多い。たとえば好き嫌いに影響された判断、ひらめきによる理論構築など。
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